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学童体験農業 梨の摘果編 でか・マル・つるつる [体験農作業 それからど~した。]
今回は摘果作業。人工授粉で結果した梨の幼果の中から、美味しい実になるものを残し、不要なものを切り落とします。この作業はベテランでも迷うことがある、難しい仕事です。
この仕事をどんな風に説明すれば、楽しく、正しく、勉強になるか。受入が近くなると考えを巡らせます。
今回はクイズとオノマペト(擬態語?)で説明してみました。
簡単に作業方法を覚えてくれて、楽しそうにやってくれたましたよ。
レピガードSTの設置 簡単にやるにはどうしましょう [実験]
くわしい仕様はメーカーの技術情報を参照してください
この資材はLED灯の設置、配線などを使用者が行う仕様になっています。決して難しいわけではないのですが、電線を畑の中に自分で設置するなんて不安だなあと思う方も多いかと思います。私も一緒です。今回は道具を使いながら、だれでも簡単にできるように考えて設置してみました。参考にしていただければ幸いです。
1.園地内配線~障害物の多い梨棚の下に線を這わせるのに苦労しているなあ
2.固定場所~レピガードST【LEDライト】の固定場所を決めるのに時間がかかっているな
3.作業の整理~すべて立ちながらの作業で道具や資材などの取り出しに苦労しているな
これらの点が楽になるようにと考えて作業してみました
1.園地内配線
設置面積にもよりますが、約1000平米の畑では最初にすべての電源コードを配置してから作業してみました。
こうすると、LED灯をつける位置をシミュレートしながら配線ができます。レピガード近くに梨の木や柱があると、規定の範囲を照射することが出来なくなります。そんなときは野菜畑でよく使われている「イボ竹」を地面にさして固定場所を確保すると良いです。こんな対応も考えながら配線して行きます。
果樹園の外周に線をまわすのが一番綺麗なのですが、斜めにショートカットをする事で間に合わすことが出来たりします。はじめは仮配線をしてから切断するのががおすすめです。
果樹棚の鉄線に編んで配線するのはオススメしません。引く負荷が大きく重くなり、調整・修正がやりにくくなってしまいます。仮配線は紐や結束バンドで緩く棚にぶら下げておき、本配線の時には結束バンドでしっかり固定して行くのが良いと思います
2.固定場所
園地内配線をしながら、既存の柱への設置するか、イボ竹を使うかが決まっていると思います。固定具を固定場所に振り分けちゃうといいですね
3.作業の整理
素人ほど便利な道具を使うべきと言い聞かせ、道具をそろえています。
今回あると便利なものは左から ①ワイヤーストリッパー ②外皮むき工具 ③ニッパーです
①ワイヤーストリッパーはいろいろな種類がありますが、写真の道具は単線を挟んで握るだけで被覆を剥がし銅線を出すことが出来ます。
②外皮むき工具はクルリンと回すと外側の被覆が剥がせます。
【外皮むき工具 動画】https://youtu.be/0OthZHX9Orc
③ニッパーは電線を切るだけですから、古い剪定鋏でもかまいませんね。
これらの道具だけで作業して行くと楽にできますよ。畑の中でカッターや電工ナイフを使いこなすのは、我々素人にはハードル高いです。
三つの工具をそろえると4千円程度かかりますが、怪我のリスクは小さいし、何しろ早い、そして爽快です。道具を使って設置することをオススメします。
今村夏の低温発芽性の試験をしました [実験]
梨の開花時期だというのに肌寒い1日でした
室温13度を利用して、低温発芽性をもつ花粉として注目されている「今村夏」の発芽試験をしてみました
比較対象として「松島」を用いました。
寒天1パーセント・砂糖8パーセントの寒天培地をシャーレにつくり、湿度を保つように水を含んだティッシュペーパーをいれ、花粉を着床して約4時間放置しました。
写真の通り、今村夏の方が発芽率が高いことが確認できます。
松島も意外に発芽するのだなと言うのが率直な感想です。
近年、花粉交配の時期に低温が続いたり、雨が続いたりする年が多くなりました。少し低い温度でも発芽する花粉に対しては益々関心が高まることでしょう。
このほかにも、低温発芽性を持つ花粉樹として吉野古木、土佐梨などが国から発表されています。いつか、こちらも比較してみたいと思います。
開葯作業 ゴミには葯が1割残っている [実験]
開葯作業が始まりました
葯取り機で葯を取り出した後のゴミには、かなり葯が入っちゃいますよね
グループでやっていると葯取り機を二回通すことはし難いと思います。防風網の切れ端を使うと簡単にゴミから葯がスピーディに取り出せます。
防風網は5ミリ目合くらいのものがいいと思います。
葯取り機で出た花カスを広げた防風網の上に均一に広げ、優しくゴリゴリと押しつけてやります。家族に手伝って貰えばあっという間に残った葯が取り出せます。
写真で敷いてあるのは、建築用の防炎シートです。ブルーシートが湿気でベタつくのに対して、このシートだと葯はいつもサラサラです。
本日葯取り→花糸取り_精製した葯量550グラム。防風網で二時処理した葯量(花糸取り済)50グラム。一割弱の葯がゴミには残っているんですね。勿体無い勿体無い。
サンサンネットN3800を梨に設置 とても楽だった [実験]
防鳥網設備が既設の梨畑に新しい防鳥・防風網を設
置しました。

私の産地では多目的防災網を設置している農家がほとんどいません。北関東の広い平野に比べ、強風の日が少ないことと、昔から有袋栽培をしてきたため、風による擦れ被害が殆ど無かったことが理由だと思っています。
ここ数年、春から夏にかけて雹が降る年が多くなったこととカメムシやシンクイムシの被害が多いことから、多目的防災網に興味を持つ生産者も増えてきました
多目的防災網は通常の防鳥網に比べ、目合いが細かく重量が大きくなります。そのため、網を支える施設の強度が必要とされます。今回設置をした サンサンネットN3800は80㎏/10アールと細かい目合いの割に軽量なのが特徴です。そのため、既存の防鳥網設備でも、少し工夫をすれば設置できるとのことで設置にいたりました。
実際の設置はとても簡単でした。写真の畑は48m×28m 約12アールの畑です。この畑の中に足場を設け、二枚の網を設置します。通常の防鳥網だと引き綱が必要になりますが、サンサンネットN3800では不要で展張できました。目合いが細かいことと、材質がツルツルしていること、適度な張りがあるためかなと思っています。
雹や季節外れの雪が降ったときに、緊急撤収できるように回収ロープを何カ所かつけようと考えています。
網は強風でも道路にはみ出たりしないようにしないと近隣に迷惑がかかりますので、固定方法をどうしようかと検討中です。
とはいえ、週末は雨風の強い荒れた天気になるとのこと。まずは結束バンドで簡単に固定しておこうと考えています。
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東京で梨とぶどうを栽培しています。
農業という職業の中で出会うムシたちにも光をあてたいです
農家にまつわること全般もね
納得できるまで試して、お知らせします