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ナシの接木 いつがいいの? [実験]

150421_104353.jpgナシの接木っていつが最適なんでしょう?  お彼岸から4月上旬が最もよいと教わってきました。しかし、2月中頃から下旬にかけての活着率がとてもよいという話を伺い、試してみました。

目からウロコのいいことだらけにびっくりです 

北支マメナシ実生(2014年1月播種)に2015年2月下旬接木をした。右の写真は4月21日の様子。すでに葉が10枚近く開いている。4月上旬の接木の場合ここまでの葉数は確保できない。

左下は4月12日の様子。上旬に接いだらマダマダ展葉がはじまらない。

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梨の花も終わり、幼果はだいぶ大きくなってきました。

ナシの樹はどうやって作ると思いますか? 二十世紀が美味しいから、種をまいて樹を作ろうと企んでも、数年たって獲れた実は二十世紀とは全く別の果実になります。

そこで接木をするのです。接木はクローンのナシをつくることです。

ナシは自家不和合性といい、同じ系統の品種の花粉では受精することができません。異なる系統の雌しべと花粉がつくことにより、母方の遺伝子型を一つ、父方の遺伝子型を一つもらい、種や実をつくります。だから殆どの品種で親のコピ-はできないのです

桃栗三年柿八年等といいますが、ナシはどんなに早くても3年から5年の歳月が初収穫までにかかります。この接木で品種更新をした場合、最短2年で収穫ができます。

簡単に植え替えができないナシで接木は短期間で品種更新をするには不可欠な作業なのです。


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