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農作物獣害防止対策支援事業 現地検討会に参加してきました [講演会]

 
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農作物獣害防止対策支援事業 現地検討会が開催されました
 近年、稲城市ではハクビシンやアライグマによる被害がブドウ・ナシ・野菜などで増加しています。東京都の西多摩地区では、イノシシやサルの被害も報告されています。これを受け、東京都は国立研究開発法人 農研機構 西日本農業研究センターの江口祐輔氏に依頼し、稲城市内にモデル園設け、継続的に対策を検討しています。今回は地域農業者として検討会に参加させて頂きました

 11月4日 稲城市内の2圃場において、地形や電気柵、ネットの設置方法の注意点を指導頂きました。その後、「中型野生動物の行動と被害対策」を講演いただきました。

 鳥獣害対策には、複合的な対策が必要であり、次のことが重要であると説明しました
  • ・住む場所をなくすこと
  • ・餌となるモノをなくすこと
  • ・個体数を増やさないようにすること

その上で、現在最善の方法は、電気柵の効果的な設置であると説明しました。野生動物が畑へ侵入する様子や、その癖を詳かい観察した成果は我々の気づかぬ事ばかりで大変貴重なお話を聞くことができました。
電気柵を効率的に利用するには、
  • 動物に悪い学習をさせない(シーズンオフには柵を撤去するか、通電した状態にし、怖くないものという悪い学習をさせない)
  • 設備の整備をおこたらない(地際の穴・ネット破損、たるみ・漏電による電圧低下を監視する)
  • 生態・圃場立地状況に応じた設計をする
近隣に高い樹や構造物がある場合は、飛込みを防止するため、距離をとる
対象動物の生態に合わせた位置や増設など行う
 
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稲城市内での被害は、丘陵に近い圃場が中心です。しかし、餌を求めて平地にも広がりつつあるなか、十分理解し対応してゆく必要があると強く感じました
 
江口氏より電気柵の設置方法を詳細に説明したサイトを紹介してくださいました。共同で研究されておられる埼玉県のホームページです。とても参考になります。
 


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