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雪の翌朝、梨花粉の発芽能力は・・ [実験]

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ネパールの梨が注目されています

この梨は、稲城市の梨生産者Kさんが検疫を通した品種で、日本ナシの花粉樹として有望視されています。

開花時期がソメイヨシノよりも早く、花粉交配作業に余裕をもって採取することができるからです


日本ナシは、基本的に同じ品種または同じ型(S遺伝子型)では受粉することができません。また、品種によって花の咲く時期も様々です。更に一品種で受粉に適した期間は1週間程度です。

その為に、次の3つの方法で花粉を確保します

①栽培する品種の開花期より早く開花する花から花粉を採取する

②花粉を冷凍保存して翌年以降まで保存する

③中国で前年に採取した花粉を購入する

③中国輸入花粉については、様々な事情から将来輸入ができなくなる可能性を持っています。(花粉を媒介して感染する病気がアジアで報告されており、今後感染拡大した場合は輸入ができなくなります)

このような状況の中、国が主導して受粉用花粉、及び人工授粉技術の向上に向けた研究が進んでいます。その研究の一分野として人工授粉に適した花粉樹の調査が続いています。このネパール梨もその一つとして調査が進められているようです。

花粉樹として早期に開花する品種は、遅霜にあたると発芽率が落ちるため、推奨されてきませんでした。暖冬の終盤に雪と低温にさらされたネパール梨の発芽性能について調べてみました。



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結果は壊滅的に発芽率が落ちることはありませんでした。しかし、樹のコンディションや冬の気温の推移によって花芽の枯死が発生することもあり。季節外れの寒さに一度遭遇した花粉の発芽率としてお考えください。

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