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開葯作業 どんな工夫してますか? [実験]

IMG_3812.jpg花粉交配もそろそろ終わりにしている梨屋さんもではじめました

雪が積もったり、大風が吹いたり散々な気候でしたが、なんとか授精した花が幼果になり始めています

私の地域では梨の花粉をつくる作業を開葯作業とよび、グループで行っています。毎日役員が交代で作業にあたる地域もあれば、道具や機械は共有するが、自分のものは自分で作業する地域もあります。この時期忙しさも相まって、他地域の作業風景を見る機会は少ないものです。よろしければ私の作業場を覗いてゆきませんか?

1.道具をベニアに貼り付ける

2.乾燥剤の再利用

3.開葯機の中に最低最高温度計を設置する

4.記録帳と皿ふせん

5.開葯機材の注意書きを貼り付け
1.道具をベニアに貼り付ける

共同で使っている作業場ですので、以前は道具が見つからないことがよくありました。そこで、ベニアに木ネジをさして、道具を引っかけておけるようにしました。このようにしてから、道具を探す時間が短縮されました。


2.乾燥剤の再利用

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乾燥剤 シリカゲルは青い玉がピンクになっても、電子レンジで数分温めると、効果が復活します。パッケージからだしてペットボトルに入れて保存しています。効果を示す青い玉もよく見えますし、利用するときも、あたりにこぼれず便利です。

3.開葯機の中に最低最高温度計を設置する

開葯機の中は温度計がついていますが、私は別途この温度計を設置してあります。ログとまでは行きませんが、庫内が何度から何度に維持されていたかは一目瞭然です。発芽率の安定した花粉を採取するためにも、不可欠です。

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4.記録帳と皿ふせん

以前は開葯の終えた皿の花粉を紙袋へ入れ、日付と品種名を記載し、保存をしていました。しかし、メモを載せたり、記憶に任せたりした、この方法では品種名や入庫時刻などがわからなくなってしまうことがよくありました。

そこで、ナンバリングを打刻した付箋を、記録ノート横に貼り、順番がきたら、日付と品種を記入し皿に貼り付けます。24時間の加温処理を終えたら、花粉を紙袋に入れ、この付箋を貼り、保存するようにしました。私の所では5年くらい前の保存花粉を普通に利用しています。5年前の花粉の詳細が記録されており、時系列になっていることから、発芽率の検査を省略することができるようになります。

5.開葯機材の注意書きを貼り付け

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一年に一度しか使わない機材の組み立ては、間違ってしまうことがしばしばありました。そこで、一度間違えた組み方をした部分には、テプラで注意書きを貼るようにしました。それからは、組み立ての間違えが激減しました。

どうってことはないですし、もうやっているよと言う方も居られると思いますが、農家は井の中の蛙になることがしばしば。情報を共有して楽しく省力化できると良いなと思います

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