補完防除(SS防除作業)に一工夫 [実験]
梨の防除ももうすぐ中盤です
早朝より、近隣の皆様にご協力をいただき、大変感謝しています
我々のように住宅や道路に面した畑で果実をつくっている農家にとって「補完防除」は避けては通れません
補完防除とはSS(スピードスプレーヤー)という防除用車両では薬液を付着させることが難しい部位へ、補完的に散布することです
その際使用するノズルに10頭口を導入しました。之が非常に使いやすい
以前、ハダニ防除の権威である井上雅央先生の講義で、
「完璧な防除には丸形10頭口ノズルを使うといい。SS防除は誰でもできるが70点しかとれない」
というようなお話をされていました。それ以来6頭口のノズルを適宜使っていたのですが、古くなったので、買い換えました。6頭口と10頭口では薬液量、角度など格段の違いがありました。
又、ピストル型と比較すると
1,薬液の噴射角度が非常に広くなる
2,薬液量が非常に多くなる
3,新梢、実などに近距離からあたっても、圧が優しいので破損させることが少ない
4,畑の内側に居ながら、畑の外からの向きで散布ができる
このようなメリットがあります
若干お値段ははると思いますが、散布用の竿、よりもどしなどの部品を入れても1万円程度だと思います。ピストルも7000円くらいしますので、それほど変わりませんね
ピストル型のノズル良いところは携行性と操作性ですよね。器用な方はSSに乗ったまま、補完防除をされたりしています。10頭口ノズルは竿の長さがあるので、この点ではピストル側に軍配があがっていたのですが、少し積載方法を工夫したら、ほぼ肩を並べられましたよ。
トラックの荷台のシートを止めるゴムを利用すると便利です
1,脱着が早くて楽
2,脱着時に音がしない
3,ゴムの伸縮性が、SSの振動を緩衝しノズルに対して優しい
4,コストが安く、誰でも作れる
5,微調整が簡単
こんなメリットがあります
私は、ピストル型ノズルと10頭口ノズルを積載してSSを使っています。興味のある方は是非参考にしてください。
ドリフトレス 丸形噴口も使ってみました。そちらの報告も近日したいと思います
2021-05-23 09:56
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