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アカギカメムシとご対面@東京の稲城市 [生息するものたち]

まずはアカギカメムシの勇姿をみてください

綺麗ですよね?

2021年9月7日 東京都稲城市で確認しました

梨の防除で息絶えた個体を採取しました。とてもカラフルで綺麗なカメムシです

調べてみると元々は東南アジアの出身のようですね

左肩に見える棘(とげ)は東南アジア出身の目印のようです。

IMG_9119.jpg本当はいけないのでしょうが学研の図鑑にのっているアカギカメムシを転載します。ご覧ください。

前胸の端から、はっきりと棘がでていますね。また図鑑に載っている個体とは前胸の模様が違いますよね。一体どこの子なんでしょう?


大変子煩悩なカメムシらしくて図鑑の子育ての様子、見習いたいものです。

温暖化で北上したのか。はたまた、何か流通にのってきてしまったのか定かではありませんが、綺麗なムシとの出会いでした。


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カミキリムシが増えたわけ [生息するものたち]

sml210116-101847_R.jpgルリカミキリの被害のようです。

決して珍しいモノではないのですが、今年は梨の剪定作業をしていて、大変目立つので投稿致します。越冬するムシたちは徐々に密度が高くなってきます。よく注意して駆除を心掛けたいものです。


ハダニの防除において、天敵資材(ミヤコカブリダニ資材など)の利用が拡大しています。天敵は生物ですので、保護するために使える農薬が制限されます。それによって、他の病害虫の被害が増えることがあります。

単年度では顕在化しにくいですが、数年すると被害が増えることはよくあります。ナシマルカイガラムシも減農薬を始めると悩まされる生き物ですよね。今回のカミキリムシの増加も防除体制の変更に関係があると感じています。


恥ずかしながら写真の傷、樹が針金に擦れて傷がついたモノと思っていました。しかし、それにしてはよく目にするので枝を解体してみると、中には恐ろしい風情の幼虫が居るではないですか。次から次へと調べてみると全ての傷に潜んでいるではないですか

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ルリカミキリが犯人のようです。思い起こすと2020年の初夏にはゴマダラカミキリをはじめ触覚の長いカミキリムシの類いをよく見かけていました。特定外来種に指定されているクビアカツヤカミキリも見かけました。スマートフォンの中のカミキリ虫の写真を探したのですが、一枚もなかった。

ムシをみかけたら写真を撮る!。あとで、生き物の生態を知る上で大切なデータとなります。初心にもどって今年は続けて行きたいと思います


最後の図~学研の図鑑 「昆虫」 より転載





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見たことない梨の傷 ネズミかもしれません [生息するものたち]

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見たことない梨の傷があると連絡を受け

隣町の叔父の畑を見てきました

うーん確かに 見たことがない


特徴的なのは果皮が削られていること。鳥類であれば、突っつくことが多いですから、果皮のカスは出ないと思いました。梨にいたづらをするカラスやシジュウカラなどは深く傷が入ると思われます。

もう一つの特徴は傷の縁に無数についている小さい傷です。リスかなネズミかな?


そんな予想をたてながら観察すること2週間、どうやらネズミかリスの確証に近づいてきました。糞が残されていたのでした。ネズミの糞に似ていますが、リスの糞も似ているようです。

【糞の写真がありますので閲覧は注意してください】


今後は関係機関に連絡し、確認をとりたいとIMG_6481.JPG考えています


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トゲシラホシカメムシと出会いました [生息するものたち]



カメムシって本当に沢山の種類がありますね

ちょっと臭いから子供にはあまり人気がないですが、背中の模様や、警戒フェロモン、集合フェロモンを使いこなす生態など非常に興味深い虫です

トゲシラホシカメムシ.pngIMG_3716.png

トゲシラホシカメムシをみつけました


春、最初にカメムシに会えるのは4月中下旬なのですが、梨の花粉交配最中の3月31日に見かけました。

一瞬クサギカメムシかなとおもい、手に取りました。背中には真っ白の斑紋が二つあり、とても綺麗です。仮面を彷彿とさせます。「早くそいつをつまみ出せ」と語りかけているようでなりません。近くにあるのは梨の花びらです。かなり可愛い大きさのカメムシです


トゲシラホシカメムシは2000年代から東京でも確認されていて珍しい虫ではありませんが、周りには稲作や畑地もすくない町中で、しかも寒いこの時期に姿を見れたのは嬉しかったです。

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今度はジョウビタキが遊びに来ました [生息するものたち]

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ジョウビタキってご存じですか?少しモズに似ていますが、全く別の鳥です。一番高い音の口笛のような声で、ひー ひーって鳴きます。先日のイソヒヨドリ同様、縄張り意識が強く、高い場所でヒーヒーと鳴くのは、縄張りであることを他の鳥に知らせるための行動のようです。

この畑は、私の畑なので言いがかりをつけられても困るんですが・・・耕耘で使用していた管理器のハンドル部分にとまり、「俺の縄張りでは運転させないよ!」といわんばかりにこちらを睨んでいます。どこかに行ってくれるのを待つため、お茶の時間にしました。

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イソヒヨドリが遊びに来ました [生息するものたち]

肥料を畑に蒔いていると、珍しい鳥が目に入ってきました

イソヒヨドIMG_5541_1-1.jpgIMG_5557_1-1.jpgリという浜辺や岩場に住む鳥のようです。


美しい鳥です。私は初めて見ましたが、海辺だけでなく内陸に姿を現すこともあるとのことです。写真では伝わりませんが、背中の鮮やかな青は「カワセミ」を思わせます。お腹は「モズ」のお腹の色を濃く鮮やかにしたような茶色、羽根の先端が黒くて全体がシャープでとても映える体のいろです。写真は双眼鏡とスマホで撮影したのですが、やはり色が再現できませんでした。 フォトルームネットさんの画像が次です

 こんな美しい鳥ですが、性格は乱暴で、近くに来たシジュウカラの夫婦を凄い勢いで攻撃していました。


あまり楽しくない、肥料蒔きも、こんな鳥たちの生活を微笑ましく見ながらなんとか終わりました。


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モモチョッキリゾウムシ [生息するものたち]

久しぶりのシトシト雨の朝となりました。近くの植物園に、いつもの調査に伺うと、見たことのない梨の被害果を発見。

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まるで、プラネタリウムの投影機です。近くにいた生き物の仕業かと調べてみると、間違いないようです。茨城県や長野県では注意を促しているようです。私は、この特徴的な被害果をはじめてみました。

これらを加害した犯人は、モモチョッキリゾウムシです

この時期、一般的な梨農家では殺虫剤が定期的に散布されているので、あまり心配することはなさそうです。しかし、天敵製剤が普及してきており、その保護のために使用できる殺虫剤が制限されてきている場合は、どこかでご対面ということになるかもしてません。

三枚目の写真はモモチョッキリと断定できませんが、ゾウムシの類が吸汁した後と思われます。


金属的に輝く背中の色がとても綺麗で、特徴的なフォルムはとても魅力的ですが、えげつない食べ方をする憎いやつです

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キマダラカメムシ2019 お目見え [生息するものたち]

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今年もトラ模様のニクイやつがお目見えです!

キマダラカメムシ

例年並み時期でのご対面となりました


多摩丘陵の斜面に新しくできた梨畑で、摘果作業をしていると、暗い葉陰から視線を感じます。触覚をゆっくり動かしながら、堂々とした風貌のキマダラカメムシはすっかり畑の常連になってしまいました。いままで畑では、クサギカメムシやチャバネアオカメムシしか目にしなかったのですが、この種が目立つようになってからというもの、見かけることが少なくなってしまいました。

 サシガメのようにカメムシのなかには肉食の仲間もいますが、この種は草食です。ですから在来種を駆逐することは考えられないので、生活し易い環境になってきたのかもしれません。


 東京都稲城市は区画整理がすすみ、この数年で緑地帯が激減しました。特に南山区画整理により、京王よみうりランド駅→京王稲城駅間の沿線における山林はこの10年で8割以上が伐採されました。クサギカメムシやチャバネカメムシは越冬した個体は春から夏にかけて放浪した後、杉のきゅう果を餌として、第一世代へとバトンを渡すといった生活環でした。区画整理により、杉が伐採されたことが越冬数を減らし、越冬場所の山林が減ったことが、今までのカメムシが減った原因かもしれません。それと同時に気候の変動もあるのかもしれません。全世界という規模ではなく、緑が減り、アスファルトが増え、南風の楯となる丘陵がなくなり、更に人口が増加したということが、小さい地域の気象を変化させたのかもしれません。



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トビムシが樹皮にいる [生息するものたち]

梨の樹の不要な枝を切tobimushi.jpg除し、堆肥にするため粉砕処理をしていると全長1ミリに満たないムシがいました。

この小さいムシを近年畑でよく見かけます。

「トビムシ」です。ふだんはチョロチョロと動き回っているのですが、危険を察知すると、尾から伸びている器官を板バネのようにして飛びます。この様子からトビムシと呼ばれています。


トビムシは日本国内でも300種類以上がおり、この写真で種類を確定することは困難ですが、かびやキノコ類の菌糸を食べるものや腐った樹皮を食べるものもいるようです。この時期うどんこ病の菌糸が葉より落ちています。キイロテントウと同じく、このムシもうどんこ病を食べに来ているのでしょうか?

ウロウロされるとあまり気色の良い者ではないですが、人間には無害とのことです。引き続き観察を続けたいと思っています(図鑑で調べるとアヤトビムシかなと思っています)

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ぶどうの白斑症状はミカンキイロアザミウマの仕業とはいうけれど・・・ [生息するものたち]

IMG_5420.JPG高尾ぶどうの摘粒作業が最盛期です。今年は開花が早かったせいで、例年より1週間ほど作業がはやまっています。

 作業をしながら、幼果に白斑があり、白斑の中央に小さな黒い点がある症状をみつけました。今年はそれほど多くはないですが、年によってはかなり目立つこともあります。巨峰や高尾ぶどうに代表される黒ぶどうでは、徐々に目立たなくなるので問題ないのですが、ちょっと気になりしらべてみますと

ミカンキイロアザミウマ」の仕業とのこと。ミカンキイロアザミウマの産卵痕とのことでした。(末尾参考文献による)

この症状は「白ぶくれ症状」と呼ばれています。特にトマトでは有名です。ただ、ぶどうの開花の時期に花の中にミカンキイロアザミウマではない姿も見かけます。(過去の記事です) もしかすると他のアザミウマ類であるヒラズハナアザミウマも同様の産卵痕を残すのかもしれません。あまり目立つようになると、花の時期の防除計画を見直さなければいけません。要観察です。



(参考文献:①葡萄の郷から  (社)山梨県果樹園芸会発行 ②ひと目でわかる果樹の病害虫(第二巻)p144(社)日本植物防疫協会発行 ③ミカンキイロアザミウマ 農文協 p33)

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