梨棚の作り方 業者編 [梨畑ができるまで]
篠竹(しのだけ)は救世主 素直な樹をつくるために [梨畑ができるまで]
素直な樹を作る
竹をとる時期
樹齢も強さ
苗木の堀上 [梨畑ができるまで]
梨畑ができるまで 「苗木の堀上編」です
動画は https://youtu.be/3CGcIX6uvFA
苗木業者から購入した苗木は通常、播種→接ぎ木を経て二年から3年養生した状態で農家に届きます。
この苗を直接畑に植えても良いのですが、何年か養生して素性のよいものを選び、定植した方が都合が良い場合があります。
今回のように区画整理で数年後に更地から果樹畑を作る場合は、まさにこちらの方が良いケースです。
苗木の堀上にはバックホーを使用する方も多いのですが、ここ数年苗木を作っていて、レバーブロックを利用した方法がうまくいっていますのでご紹介したいと思います
真上に引き上げながら、根を探ります。中にはゴボウのように1メートルも奥から引き抜ける根もあります。少し気が可愛そうですが、強い力をかけなければ大丈夫だと考えています。
梨畑のできるとき [梨畑ができるまで]
梨の木は、100年以上生きるものもあります
通常は30年位で収穫量が落ち、改植を余儀なくされますが、更地から梨畑ができるときを見ることは少ないと思います。 今回、区画整理にて農地が換地され梨畑を再開することとなりました。その様子をご覧ください。
1.最初にトラクターで深耕します。造成されたばかりの畑は、重機で踏み固められた部分もありますし、梨を植える際にも柔らかく、細かい土のほうが適しているため、欠かせない作業です
深耕用のトラクターは農協から借ります。一回で30センチ以上を耕運する為、非常にゆっくりのスピードでの作業になります。(エンジンの熱と単調な音に、眠気を誘われます)
2.次に、棚を張ります。
つい10年前までは、農家同志でお互いに手伝いながら作っていましたが、最近では業者に頼むことが多くなりました。
最終的には40センチ四方の針金が張られ、梨を風による落下を防止しますが、今回は植え付けがあるので、1/10の針金だけ入れるようにしています。
3.いよいよ苗の植え付けです
参考書に書いてある通り、堆肥・苦土石灰を土とよく混ぜて、梨の木を植えてゆきます。
私はショベルカー(バックホー) を持っていないので、昔ながらの鍬(くわ)で植穴を掘っています。少し疲れますが、土の性質を確認するには、近くで観察するのが一番だと思っています。この畑の土は粘土質がおおく、とても重いです。改善のために、パーライトという軽石を細かくした資材を投入することにしました。
梨の苗は、3年前に農協で購入し、別の畑で手塩にかけて育てたものです。うちに来たときは直径1センチ程度だったものが、今は5センチくらいになっています。大きさも1メートル程度だったものが、5メートルを超えたものもあります。
来年、再来年と木の育成を優先し、少しずつ収穫量を増やしてゆく予定です。 次は苗の堀上について書いてみたいと思っています。
農地造成 農地の区画整理は大変です。 [梨畑ができるまで]
農地造成中です
稲城市南山東部区画整理にて畑が移転することになっています。
当初の予定よりもだいぶ遅れており、苗の管理に苦労しています。
切土がメインだとあまり悩まないのですが、すべてが盛り土のためにどんな土で造成するか悩んだあげく、以前使用していた作土を入れることに決めました。
現場の方にその組成を聞いてみると稲城砂:ロームが7:3位ではないかとのことです。
いろんな方に相談をしているのですが、なかなか答えが出ません。でもやってみて、修正するしかないかなと思っています。
表層より1メートル下までを作土で、その下はある程度の転圧をかけて耐久性を維持します。その際、暗渠排水の設置をします。
バーミキュライトを入れている方もいるようですが、コストがまだわかりません。定植時には籾殻薫炭を作土に混合して投入するつもりです
手前に見えているのが京王相模原線 京王よみうりランド駅→京王稲城駅間です
その先に広がるのが稲城市の町並みです。景色の見晴らしは最高ですが、梨作りの見晴らしは前途多難です。
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