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梨棚の作り方 業者編 [梨畑ができるまで]

梨棚は梨の樹をおいしくし、管理作業を楽にし、かつ台風などの風から梨を守る大切な施設です。
以前は、農家がお互いに手伝いながら作ったものですが、だんだんと作り方を指導できる人も少なくなり、最近では業者へ頼む人が増えました。
2016年11月に梨棚(梨の枝が結ばれる棚)の幹線までは設置済みでしたので、防鳥網施設と梨棚の小張線の展張、最後にサイドの防鳥網設置で完了となります。
【3日目 】隅柱が立ち始めました

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【4日目】隅柱はすべて立ち、幹線の吊り作業が始まっています 


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【9日目】 完成


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全体的には以下のように工事がすすみました。


施工面積は800平方mです。斜面ですので、平たん地ではもう少し早く進むと思えます。


【工程表】

〇1月26日 防鳥網施設の準備(アンカー打ち、柱のキャップ取り付け、番線の設置)

〇1月27日 続き

休工

〇2月8日 防鳥網施設 柱建て 3人

2月9日 休工

2月10日 休工

〇2月11日 防鳥網施設の周囲線展張 3人

〇2月12日 防鳥網柱 吊線 設置 3人


2月13日 小張の設置開始 南北(長い距離側) 3人

2月14日 小張の設置 東西 3人

2月15日 調整作業

2月16日 サイド防鳥網設置 3人

2月17日 午前 仕上げ 片付け 3人


結構時間がかかるものですね

工事進捗の参考にしてもらえれば幸いです


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篠竹(しのだけ)は救世主 素直な樹をつくるために [梨畑ができるまで]

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篠竹を取りに行ってきました


素直な樹を作る


昨年、新しい畑に苗を植えましたが、まだしばらく竹などをつかって、枝を矯正しながら真っすぐで素直な樹を作る作業が続きます。園芸用のパイプでも代用できそうなのですが、竹にはかないません。竹の自然な「しなり」が梨の木に緩やかなカーブを作り、真っすぐに導きます。

木は先端にゆくに従い細くなってゆきますよね。しかし、ひと夏の間に伸びた枝を強く切り返す(短めに切る)と翌年は再び強く伸びます。木の様子を見ながら少しずつ大きく育てます。上に伸びた枝を慌てずに、竹に縛り真っすぐのびるように作ります



IMG_2911.jpgをとる時期


地域の先輩たちからは「竹は冬に採取するもの」と教わってきました。なんでも、竹の水分が少ない時期で丈夫な状態を維持できるとのことです。夏じゃなくてよかったです。今の時期は蚊もいないし、汗をかいても、上着を脱げばいいだけで快適です。


樹齢も強さ


又、袴が黒いものを選ぶと丈夫なようです。竹は発生した年は上へ上へと伸びるため、袴は新しい状態を見せます。その為、汚れが少なく、白く見えます。ひと夏しか経ていない竹は、柔らかくて、軽く感じます。梨の木を真っすぐに仕立てるには不向きですね。
今回は、伐採した竹を頂くことができましたので、とても楽をさせていただきました。樹づくりも忙しくなります
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苗木の堀上 [梨畑ができるまで]

梨畑ができるまで 「苗木の堀上編」です

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動画は https://youtu.be/3CGcIX6uvFA 

 

苗木業者から購入した苗木は通常、播種→接ぎ木を経て二年から3年養生した状態で農家に届きます。

この苗を直接畑に植えても良いのですが、何年か養生して素性のよいものを選び、定植した方が都合が良い場合があります。

今回のように区画整理で数年後に更地から果樹畑を作る場合は、まさにこちらの方が良いケースです。

苗木の堀上にはバックホーを使用する方も多いのですが、ここ数年苗木を作っていて、レバーブロックを利用した方法がうまくいっていますのでご紹介したいと思います

 真上に引き上げながら、根を探ります。中にはゴボウのように1メートルも奥から引き抜ける根もあります。少し気が可愛そうですが、強い力をかけなければ大丈夫だと考えています。 


梨畑のできるとき [梨畑ができるまで]

梨の木は、100年以上生きるものもあります

通常は30年位で収穫量が落ち、改植を余儀なくされますが、更地から梨畑ができるときを見ることは少ないと思います。 今回、区画整理にて農地が換地され梨畑を再開することとなりました。その様子をご覧ください。

 1.最初にトラクターで深耕します。造成されたばかりの畑は、重機で踏み固められた部分もありますし、梨を植える際にも柔らかく、細かい土のほうが適しているため、欠かせない作業です

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 深耕用のトラクターは農協から借ります。一回で30センチ以上を耕運する為、非常にゆっくりのスピードでの作業になります。(エンジンの熱と単調な音に、眠気を誘われます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.次に、棚を張ります。

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つい10年前までは、農家同志でお互いに手伝いながら作っていましたが、最近では業者に頼むことが多くなりました。

最終的には40センチ四方の針金が張られ、梨を風による落下を防止しますが、今回は植え付けがあるので、1/10の針金だけ入れるようにしています。

 

 

 

 

3.いよいよ苗の植え付けです 

参考書に書いてある通り、堆肥・苦土石灰を土とよく混ぜて、梨の木を植えてゆきます。

私はショベルカー(バックホー) を持っていないので、昔ながらの鍬(くわ)で植穴を掘っています。少し疲れますが、土の性質を確認するには、近くで観察するのが一番だと思っています。この畑の土は粘土質がおおく、とても重いです。改善のために、パーライトという軽石を細かくした資材を投入することにしました。 

梨の苗は、3年前に農協で購入し、別の畑で手塩にかけて育てたものです。うちに来たときは直径1センチ程度だったものが、今は5センチくらいになっています。大きさも1メートル程度だったものが、5メートルを超えたものもあります。

来年、再来年と木の育成を優先し、少しずつ収穫量を増やしてゆく予定です。 次は苗の堀上について書いてみたいと思っています。 

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農地造成 農地の区画整理は大変です。3月1日 [梨畑ができるまで]

農地造成中です

 2月29日に作土を盛り土する基礎部分の造成が終わりました。やっと畑の形が見えてきました。

相変わらず眺めは良好。でも前途多難。  造成方法の打ち合わせをしました。

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農地造成 農地の区画整理は大変です。 [梨畑ができるまで]

農地造成中です

稲城市南山東部区画整理にて畑が移転することになっています。

当初の予定よりもだいぶ遅れており、苗の管理に苦労しています。 

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 切土がメインだとあまり悩まないのですが、すべてが盛り土のためにどんな土で造成するか悩んだあげく、以前使用していた作土を入れることに決めました。

現場の方にその組成を聞いてみると稲城砂:ロームが7:3位ではないかとのことです。

 いろんな方に相談をしているのですが、なかなか答えが出ません。でもやってみて、修正するしかないかなと思っています。

 表層より1メートル下までを作土で、その下はある程度の転圧をかけて耐久性を維持します。その際、暗渠排水の設置をします。

 バーミキュライトを入れている方もいるようですが、コストがまだわかりません。定植時には籾殻薫炭を作土に混合して投入するつもりです

 

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 手前に見えているのが京王相模原線 京王よみうりランド駅→京王稲城駅間です

 その先に広がるのが稲城市の町並みです。景色の見晴らしは最高ですが、梨作りの見晴らしは前途多難です。 

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