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浜名湖 舞阪の美しい松並木の陰と陽 [農家が歩く東海道]

マツクイムシ(マツノザイセンチュウ)の怖さを知った

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日本橋をスタートして京都を目指しはや3年になります

前回は天竜川を超えてまいりましたので、次に目指すは浜名湖です。天竜川渡し 浜名湖の今切の渡しと、その昔はかなりの難所だったのでしょう。電車や車で通り過ぎてしまうと気が付かないことが、スーっと体に入ってくるのが、東海道歩きのいいところです。



舞阪の松並木は江戸時代の面影を残し、すてきな風景が続きます。思わず松の幹に触れてみたくて近くにゆくと、金属製のタグがついています。

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タグには薬品メーカーのファイザーの名前と施行日などが記載されています。マツノザイセンチュウによる被害予防、が行われているのでしょう。カミキリムシが媒介するセンチュウが松体内で増殖すると、水を吸い上げることができなくなり、枯れてしまいます。

昔は、枯れてしまった松は燃料として利用されていたようですが、それが化石燃料に代替し、焼却されなくなってから、被害が増加したそうです。

sml181110-122839_R.JPG 農家も特定の虫によく効く農薬を使っていたら、他の虫の被害を受けてしまったことがよくあります。時代の流れが、新しい問題を生み出したのかもしれません。

美しい舞阪の松並木は、地域の方々の並々ならぬ努力で守られているのだなとだなと強く感じました。


海の近くには松の林が多いですよね?これは松が塩分にとても強く、中でもクロマツは葉が細く、樹高が高くなるため、風を弱め、葉にあたった砂を地面におとすため、浜辺の防風林として最適だったそうです。



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どこまでいっても美しい茶畑 牧之原台地はそんなところ [農家が歩く東海道]

農家が歩く東海道

(梨農家が旧東海道を歩き、感じたことを綴ります)
今回は静岡県島田市「六合駅」~掛川市「掛川駅」の旧東海道を歩いてきました。
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どこまでも続く茶畑を歩いていて、この土地でどうして茶栽培が盛んなのだろうと思いました。
調べてみると面白い歴史が、牧之原市のホームページにありましたので紹介します。
 徳川慶喜が大政奉還により、駿府に隠居しました。慶喜を護衛していた士族が版籍奉還(明治2年)で職を失い、生活のために始めたようです。その数年後には、大井川の川越し制度廃止により、1300人の川越え人足が失業し一部の人々は茶栽培を始めたとのこと。
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石がゴロゴロまじり、決して農業に最適な土質ではなさそうですが、当事 輸出品として人気のあったお茶が選ばれて、産地が形成されました。大政奉還を含め、時代の変革が地域の産業に大きな影響を及ぼしたのですね。台地では水を確保することも困難であり、農業をしたこともない士族を苦労を重ね、茶栽培を始めた考えると、もっとしっかり味わってお茶を飲もうと思います。

ちょっと詳しく読むのはこちら


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