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簡単に積算温度を計算するソフト(発生予察の第一歩) [豆知識]

我々農業者にとって積算温度とは、開花期を予想したり、生理的な障害の原因を見つけたり、害を及ぼす虫たちの発生サイクルを目安したり大変大切な要素です。

先日、天気予報を見ていますと、東京のソメイヨシノの開花期は日毎の最高温度を2月から積算して600℃に達したころになる と言っていました。実際にそのころになると咲いていました。

この積算温度を計算するのは、気象庁の統計(過去の気象データ・ダウンロード) からデータを引っ張ればできるのですが、農業に携わる先輩の開発したソフトを利用すると簡単にできたり、更に高度な分析ができますのでご紹介したいと思います

1.有効積算温度による害虫の発生予察

注:下図は発育下限温度11.1度に設定した計算結果です。この温度を差し引いた温度を積算しています 

井脇さんのソフト.gif

このソフトはムシの発生予察を行うときに利用できるように特化しています。

ムシが発生する発育下限温度と世代日度数(この値に達すると次世代の発生が始まる数)を設定すると現時点までの積算を計算してくれ、さらに一週間後の到達点まで予想してくれるというものです。

データはエクセルにて加工できますので、柔軟性が高く、大変便利なソフトです。

気温データは気象庁などからダウンロードし、日付、最低温度、最高温度のデータに調整してからソフトに貼り付けます。この点さえできれば、後はすべて自動で処理してくれます。

 是非、このようなソフトを使い、農薬散布の効率化や生態系にやさしい栽培ができるように、情報交換ができたら素敵だと思います。

 「有効積算温度による害虫の発生予察」を開発された井脇様には、農業者の技術向上のために掲載をご快諾いただきましたこと心より感謝いたします


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