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梨台木のクローンを作る [実験]

IMG_9431残した根からでた枝.jpgIMG_9427small.jpg先日、社会科の先生が梨畑を視察に見えました
目的は果樹は何を以て品種とするのかという疑問があるとのことでした。
大変詳しく調査をされていて、梨は接ぎ木をして増殖をすると言うこともご存じの上で、根を形成する台木の影響を受けて、品種は変わってしまわないのかということだったのだと思います
       
   結論から申し上げますと、根本的な品種の特性は変わらないと言われている。しかし、品種の弱点となる性質を発現しにくくしたり、収穫量を左右したりすることはあると言われているです。(私の私見です。私には証明はできませんので、経験でもうしあげることです)
       
   熱心に質問が飛び交い、三時間ほどの楽しい時間を過ごすことができました。まだまだ勉強不足のことがたくさんあるとつくづく感じました
 先生たちとの話を反芻しながら畑を見回っていましたら、とてもタイムリーな木の観察ができましたので、写真に撮りました。
 一つ目が、昨年伐採してしまった梨の木。土中に残っていた根から枝が出ている様子です。この台木はネパール梨の実生です。非常に樹勢が旺盛な性質です。ひこばえといって木の途中から枝が出る様子はよく見ますが、根から枝が出ているのは私は初めて見ました。
 二つ目は、4年ほど前に、掘り出した根に、園芸品種を接ぎ木して、根の部分を埋め戻した木です。ごらんのようにすっかり苗木らしい姿になっていますね。これなら、同じ台木で同じ穂木で性質の均一な苗木を作ることができるかもしれません。
 同じような苗を作ることはできそうですが、根だって生き物ですからエイジングにより力は衰えてゆくかもしれないし、ウィルスが入れば、伝染する可能性もでてきますので、一概に良い方法とはいえないかもしれません。
 余談ですが、台木と穂木との性質の差が、果実の生理障害発生に影響していることを示唆する研究が、平成29年栃木県の農業試験場で発表されています。chrome-extension://oemmndcbldboiebfnladdacbdfmadadm/https://www.pref.tochigi.lg.jp/g59/documents/h29seikaj02.pdf 
 梨つくりにとって根はとても大切なものなんですね

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