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山梨県のぶどうハウス 急ピッチで改修作業が進む [ニュース]

日本農業新聞 12月27日付 一面で本年2月の大雪でハウスに大きな被害を受けたぶどう農家らが急ピッチで復興をしている記事が載った
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 最近の異常気象現象は、いつどこで何が起きるか全く想像が出来ない。今回日本一のぶどう産地である山梨県で大きな被害を受けたのが良い例である。山梨県では台風や降雪の被害に対して、かなり慎重に対策を取ってきていたと感じている。記事の写真でもわかるように、ぶどう棚の隅柱・間柱にコンクリート製の資材を使用するは、一般的なパイプ柱使用棚よりも強度を高めるための先人の工夫であろう。
日本農業新聞 12月27日付 一面で本年2月の大雪でハウスに大きな被害を受けたぶどう農家らが急ピッチで復興をしている記事が載った

最近の異常気象現象は、いつどこで何が起きるか全く想像が出来ない。今回日本一のぶどう産地である山梨県で大きな被害を受けたのが良い例である。山梨県では台風の降雪の被害に対して、かなり慎重に対策を取ってきていたと感じている。記事の写真でもわかるように、ぶどう棚の隅柱・間柱にコンクリート製の資材を使用するは、一般的なパイプ柱使用棚よりも強度を高めるための先人の工夫であろう。

 急ピッチな復興のために産地では、早め早めの対応・準備を関係機関・生産者が連携を高め、進めてきた。生産者は春より、ぶどうの栽培管理に追われながら、破損したハウスの応急処置を強いられる、過酷な一年を過ごしてきたことと想像する。しかし、その中で補助金の申請方法について説明会や調整をすすめ、収穫がほぼ一段落する10月には改修工事が即着工できたことは、生産者の意気込みと関係機関の努力があったからである。

 また、記事写真中の作業者は若手の農業者であることも特筆したい。農家同志で棚張りを手伝うことはよくあることである。産地によっては「棚張り組合」として活動をしている。仲間同士の組合は機動性が高く、融通がきく反面、お互いの面積の差や、御礼、労働時間の差などで小さな問題を持つことが多い。
 そこで、当産地では工事を建設業者が受け、作業をする若手の農業者は、業者の雇用とすることにより、収入として平等になるようにしている。これは施主にとっても非常に精神的負担が軽減されるのである。

 以前は、棚作りを手伝ってくれる仲間には、御礼の他に昼・夜のご馳走を振る舞うことが普通だった。女性の負担は大きなものだったと思う。しかし、これが地域の繋がりを強めたのかもしれないと感じる文章に先日触れた。
 
 当梨組合 記念誌における、知人からの投稿の一節である。
「昭和50年頃、補助事業でスプリンクラーの設置を仲間と行った。一日重労働で疲れたが、夜に一杯やりながら、梨について語り合ったことは私の人生で忘れられない思い出となった」

 この方が語り合った相手は私の父であり、今でも彼らの親交は続いている。時代の流れは、人と人の繋がりを弱めるようにも見えるが、そうではなく、その時代に即した仲間への感謝を伝え、繋がりを大切にしたいと思った。

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