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ボルドー液の作り方で、ヒト考察 [豆知識]

袋掛が終わり、収穫までの防除の中心となるのがボルドー液です。

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この時期、必ず農家同志で話題になるのが、ボルドー液の調整方法です
今回、この話題について考えます。

以前も紹介しましたとおり、硫酸銅と生石灰の混合液で殺菌効果の高い剤です。化学合成した農薬が何年かすると効き目が落ちてくるのに対して、菌が耐性を持たないように作用します。又、人間にも実使用濃度では、非常に安全な剤です。

唯一難点は、硫酸銅も生石灰も水溶液にする段階で特徴があり、若干面倒なことです。そのため、ICボルドーなど水で薄めるだけで済む資材も出ており、人気があります。

二剤の特徴とは、硫酸銅は水に溶けにくく、生石灰は水を加える段階で消化をする必要があることです。(大変高温になる→危険)
その為、俗説ではありませんが、いろいろな説があり、生産者を悩ませるのです。

まずはネットの情報集めです

三重県 農薬取締業務
http://www.pref.mie.lg.jp/NOAN/HP/noyaku/bordeaux.pdf

※ 硫酸銅溶液と消石灰乳を最終調合量比 8:2 とすると記載
    非常に大量の硫酸銅溶液を作ることにより、再結晶化を防ぎ、粒子径を小さく維持することが目的と考えられる


 大阪府環境農林水産部農政室推進課病害虫防除グループ
http://www.jppn.ne.jp/osaka/gijyutu/borudo/borudo.html
※ 硫酸銅は飽和溶液の40倍の量を作ってから混合するとしている。
※ 最初に少量の湯で硫酸銅を溶かした後、大量の水に混合するとしている


広島県ホームページ
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/123339.pdf

yahoo質問箱
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1494946719;_ylt=A3xTwDUUn8lTewQAMbF3APR7?pos=3&ccode=ofv
硫酸銅の溶解度は20℃にて20(20㌘・水100㌘中)との記載がある
                     80℃にて56である
       2000㌘の硫酸銅を正確に溶かすには
              80℃で3.6㍑の水を必要とする
              ■□20℃で10㍑の水を必要とする■□


硫酸銅を溶かす水量の目安 for hiroちゃん


水の温度  20【℃】 の場合
     硫酸銅   【g】   20g    600g   2000g   

     水      【g】   100g   3000g  10000g  (完全溶解に必要な水量)


水の温度  80【℃】 の場合
        
硫酸銅   【g】   56g     600g   2000g   

    水    【g】   100g   1071g    3571g  (完全溶解に必要な水量)


これらのことから、我々が調整の上で注意することは

1.大量の硫酸銅溶液を作る。
  ぶどうの登録で最も濃度が高いのは6:6式ボルドー(100㍑に600㌘づつの材料で溶かす)であることから、600㌘で24㍑を理想とする(大阪府 防除グループ推奨)。しかし、20℃水の飽和度からみると10.71㍑以上で完全溶解が可能。
 溶解時間の効率を考えると、溶解度が3倍程度ある、湯ではじめに溶かすべきである。

2.生石灰は消化が必要
  生石灰を溶かすには、少量の水を使うとしている。但し、気温・水温が低い場合は、消化が置きにくいため、湯の使用を促す記載がある。
 一般的には水を使うことで正しい。

 石灰乳の作り方については、少量の水にて消化をした上で、水を増やしてゆくことが一般的である。

3.2液の混合方法については、硫酸銅溶液を出来る限る多めに作り、石灰乳に攪拌しながら混合することが望ましいとされる

以上ボルドー液の調整に関する考察でした


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Dusty

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