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キマダラカメムシ孵化と幼生  [生息するものたち]

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キマダラカメムシについて投稿はじめて4年になります

初めて投稿したときには、何人かの方に詳しい状況の問い合わせを受け、徐々に増えてくる虫なのかな程度に思っていましたが、急増するその姿に不安すら覚えるようになってきました。


梨畑で遭遇するカメムシは「クサギカメムシ」「ツヤアオカメムシ」「チャバネアオカメムシ」などが多かったのですが、今年においては私の畑では殆どがキマダラカメムシでした。



5月の中旬に梨の葉に卵を見つけました。ちょっとイタズラ心で孵化まで見届けてみました


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ルーペで拡大した卵です

なんだか暗殺教室の殺せんせいに見えるのは私だけ?

卵の中に赤く見えるのは目です 三日月状にみえる黒いのは、口ではなく卵から出るための「つっかえ棒」のような道具です。



中央右で卵の外に黒いのが出ていますね。これは既に孵化してしまった殻です


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次の写真 中央左は「つっかえ棒」で隙間をつくり、体を外に出した状態です。ここまでくると、ゆっくり時間をかけて外に出ます。


卵の蓋があくのは、ほんの一瞬です。亀裂が入ってきたと思っていると数分で空いてしまいます。








最初は黄色い色をしている幼生ですが数時間で色は黒くなってきます。





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既に、キマダラカメムシらしき風貌になってきています。


数日もすると、果実に被害を及ぼす敵となってしまいます。


最後の写真は、キマダラカメムシの幼生がいたずらしたであろう被害果です。




梨畑では様々な虫たちが生活しています。ルーペ片手に、どんな虫 どんな幼虫が増えているのかを観察することは、効率的な防除をするうえで大切なことです。

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yuumin

初めまして愛媛に在住のyuuminと申します。
お庭で時々、キマダラカメムシを見かけていたのですが、今日は網戸に産卵しているところを目にしました。
卵の数は12個、カメムシの種によって産む数は決まっているのでしょうか?
これから観察するのを楽しみにしていたのですが、お買い物から帰ると消えていました。
捕食者は誰でしょうね。
家族は外出していないので誰も卵の事は知りません。
数時間の間になくなっていました。
by yuumin (2018-07-08 14:54) 

Rama

yuuminさん コメントありがとうございます。
今回の西日本豪雨では甚大な被害との報道を見ております。心よりお見舞い申し上げます。
今年、私も産卵中のキマダラカメムシに出会いました。残念ながら、農家vsむし という戦闘モードで潰してしまいました。カメムシの卵って硬いですよね。葉についている卵はしっかりと固定されていて、振動や風などでは落ちないようです。網戸に産卵されたので固着性は少し弱そうですから、捕食されてしまったのですかね? 残念ながら、捕食されている場面を見たことがありません。とても興味深いので注意して観察してみます。 仕事柄、天敵といわれる虫にも興味を持ってみています。私達果樹農家を苦しめるハダニの最強天敵は「アリ」だという、話を聞いたことがあります。まずは捕食者をアリに絞って観察してみたいと思います。
by Rama (2018-07-12 01:33) 

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