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花粉の耐久試験をして知ったこと [実験]

花粉の管の伸び方比較.jpg

梨の人工授粉に使う花粉について、どのくらいの寿命があるのだろうか? 梨農家にとってその一年の経営を左右する問題です。結論は意外と寿命が長いのかなと思っています。しかし、花粉は何日間は生きていますとは明言できないです。気温・湿度をはじめとした保存環境・品種・採取したときの樹勢といろいろな要素があって、比べられないからです。一番の近道は、自分で花粉の性能を確かめながら、人工授粉を行うことだと思っています。


「花粉の耐久試験」をしています。すでに10日を経て、だいぶ性能がおちてきましたが、雨の日には発芽率があがる?太くまっすぐ伸びる花粉管をもつ花粉があることなど、興味深く写真とグラフを載せておきます。


ミツワ製 開葯器 M-500ETで25度に設定した条件で比較しました。時間は5から7時の早朝に着床するようにしています。


顕微鏡写真は2018.4.18午前6時着床 午前9時 観察したものです。左は5年前に採取し乾燥凍結保存したネパール花粉樹 右は2018年4月3日採取の幸水の花粉です。

ともに、4月5日から物置に無造作に紙袋に入れて放置したものです 顕微鏡の直径は5ミリです。右の花粉のほうが太く真っ直ぐに伸びています。古い花粉のほうが、クネッと曲がっていたり、細かったりする様子が見えます。同じ品種で比較していないので、品種間の差も考えられますが、きっと右の花粉のほうが樹勢能力が高いのでしょう。

名称未設定-1.jpg

 グラフに関しては、発芽率の推移です。培地による、差も考えられますので大きな波を見ていただければと思います。自然放置10日を過ぎ、性能はおちてきていますが、雨の降った日に発芽率が上がっている感じです。


雨の日の発芽率は人工授粉時の畑湿度に、発芽性能は効率的な作業に直結しますので、引き続き観察したいと思っています




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