ぶどうの白斑症状はミカンキイロアザミウマの仕業とはいうけれど・・・ [生息するものたち]
高尾ぶどうの摘粒作業が最盛期です。今年は開花が早かったせいで、例年より1週間ほど作業がはやまっています。
作業をしながら、幼果に白斑があり、白斑の中央に小さな黒い点がある症状をみつけました。今年はそれほど多くはないですが、年によってはかなり目立つこともあります。巨峰や高尾ぶどうに代表される黒ぶどうでは、徐々に目立たなくなるので問題ないのですが、ちょっと気になりしらべてみますと
「ミカンキイロアザミウマ」の仕業とのこと。ミカンキイロアザミウマの産卵痕とのことでした。(末尾参考文献による)
この症状は「白ぶくれ症状」と呼ばれています。特にトマトでは有名です。ただ、ぶどうの開花の時期に花の中にミカンキイロアザミウマではない姿も見かけます。(過去の記事です) もしかすると他のアザミウマ類であるヒラズハナアザミウマも同様の産卵痕を残すのかもしれません。あまり目立つようになると、花の時期の防除計画を見直さなければいけません。要観察です。
(参考文献:①葡萄の郷から (社)山梨県果樹園芸会発行 ②ひと目でわかる果樹の病害虫(第二巻)p144(社)日本植物防疫協会発行 ③ミカンキイロアザミウマ 農文協 p33)
タグ:ミカンキイロアザミウマ 白ぶくれ
コメント 0