「農薬防護用マスクの着用方法」 農薬管理指導士更新研修 [講演会]
東京都農薬管理指導士の更新研修の際、「農薬防護用マスクの着用方法」というテーマでスリーエムジャパン(株)宮下清司先生の講演がありました。
今まで、農薬散布の際、無造作に装着していた農薬用マスクですが、きちんと装着しないと性能を発揮できないことを勉強しました。
講演中にマスクフィッティングテスター MT-03(柴田科学株式会社製)による”漏れ”のテストを見せていただきました。(写真は柴田科学株式会社HPより引用)
パソコンにはリアルタイムの漏れ率が映し出されます。鼻部の金具(ノーズグリップ)を調整する前と後、話をしているときと黙っているときでは遮蔽度が数パーセント変化するのには驚きました。夏に向け、正しい装着方法を覚え、安全に防除作業ができるようにしたいものです。作業中のおしゃべりもあまりよくないようですね。
農薬用マスクの正しいつけ方
1.マスクの鼻あて部金具(ノーズグリップ)を鼻の形に簡単に合わせます
2.マスクのゴム紐二本に手を通し、カップを包むように持ちます
3.カップで鼻からアゴまでが覆われるように片手でしっかりと固定して、下側のゴムを首の後ろへかけます
4 カップの固定を続けたまま、上のゴムを頭のつむじあたりへつけます
5.次にノーズグリップを両手の人差し指を使って、自分の鼻の形状にピッタリするように調整します
6.最後にフィッティングテストをします。両手でマスクを軽く顔に押しつけ、息を強くはき、周辺部から漏れがないかをチェックします。次に息を吸い漏れがないかをチェックします。
もっと詳しい農薬マスクの装着方法は3Mさんのホームページに動画がありますので参考にしてください。
また、農薬には急性毒性の度合いにより毒物・劇物・普通物などの区分があります。本来は使う薬剤の特徴に応じて、マスクを選ぶことが望ましいようです。
一般社団法人 日本くん蒸技術協会のHPには適したマスクの検索ソフト・対応するマスク・マスクに応じた着用方法など詳細に説明されています。私は非常に勉強になりましたので紹介させていただきます。
2019-02-09 18:11
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