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ナシ赤星病 観察日誌2020年 ③④ 冬胞子堆の膨潤開始 [赤星警備隊]

2020.3.27 第三回 観察 冬胞子堆に大きな変化はみられません

 
2020.4.1 第四回 観察 冬胞子堆が大きく膨潤しました
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貝塚イブキは花をつけたように、冬胞子堆が膨潤しました。
一日中降雨が続きましたので、いよいよナシ赤星病の原因となる、小生子の飛散が始まります。次回の農薬散布の際には保護剤ではなく糸状菌の発芽管伸長や菌糸の伸長を阻害する剤を使おうと考えています。
昨年はこの時期雨が少なく、膨潤が遅くなった年でした。今年は3週間くらい早く小生子飛散が始まっています。留意して臨みたいと思います。
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3月31日 梨の受粉作業をしている際、ナシ赤星病が罹病している花をみつけました。


sml200331-092229_R.jpgsml200401-134320_R.jpg一枚目がナシの花に感染した赤星病です。周りを見ても病斑は見つからないので、大規模な飛散ではなかったのではないかと考えています。とはいえ、どこにあるのかわからない中間寄宿のビャクシン類から小生子が飛散しはじめたことは事実です。このあと冬胞子堆が膨潤→乾燥→膨潤を繰返し、全てが落下するまで続きます。この後の天候によりますが、一ヶ月程度は飛散基地になります。6時間以上の降雨以降の農薬散布では剤の選択を慎重にしようと思っています。二枚目の写真手前がカリンの木、奥が貝塚イブキの木です。30メートルくらいの距離があります。数年の観察で飛散初期から感染することがわかっていますので、いつも観察しています。距離がちかいだけあって容易に病斑を見つけることができました。いつもの年はもっと小さな病斑で見つけることができるのですが、予想以上の動きの速さに見落としてしまいました。今後は病斑の大きさから、いつ頃の感染かを考えてゆきたいと思います。

2020年観察開始時に今年の調査目的を書きました

【調査の目的】
①例年より膨潤が早く始まるのではないか→例年より早く始まりました 済
②膨潤した冬胞子堆が早期に落下を完了するのではないか。胞子堆が落下してしまえば、赤星病防除をしないでも済むのではないか。→確かに膨潤は早かったが、冬胞子堆の成熟ステージは不揃いで、短期に落下する兆候はない
③昨年は長時間続く降雨が少なかったため、越冬菌が少ない。このことにより梨の被害は全般的に少ないのではないか→膨潤した冬胞子堆の数をみていると、昨年よりも多い。この後顕在化してくる堆の観察を継続してゆく
途中経過はこんなところでしょうか

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