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2018キマダラカメムシと再会 [生息するものたち]

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 ぶどうの新梢管理をしていると、ブーンという羽音とともに大きな虫影がさえぎりました。 一瞬 カナブンかなと思いましたが、いくらなんでもまだ早いかな? 追いかけて静かに観察してみると「キマダラカメムシ」です。

過去のブログにもある通り、我が圃場では2014年より見かけるようになり、昨年2017年に実被害を確認と同時に、遭遇回数が急に増加しました。2017年夏の東京都ナシ生産者の集まりでも存在がクローズアップされました。

 本年は、本日4月23日時点で梨のステージは10日くらい進んでいる感覚です。一昨年の発見日は5月1日でしたので、気候からすると、平年並の発見だと思うのですが、明らかに数が増えています。以前はクサギカメムシなどの一般的なカメムシしか見かけなかったのですが、あっという間に畑に広まってきました。体が大きい割に、動きも俊敏、飛行能力も高いです。観察を続け、地域の情報をまとめたいと思っています。優占種になってしまうのだろうか?




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クモガタテントウ 稲城のうどんこ病菌を食べに来た! [生息するものたち]

今年も梨やぶどうの収穫が終わりました

面白いテントウムシを梨収穫中の8月下旬によくみかけました

2㎜程度と非常に小さいため、今まで気づかずにいたのかもしれません。

とにかく今年は多かったです

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写真はクモガタテントウです


続きを読むでは、その経緯と生態について


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キマダラカメムシ孵化と幼生  [生息するものたち]

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キマダラカメムシについて投稿はじめて4年になります

初めて投稿したときには、何人かの方に詳しい状況の問い合わせを受け、徐々に増えてくる虫なのかな程度に思っていましたが、急増するその姿に不安すら覚えるようになってきました。


梨畑で遭遇するカメムシは「クサギカメムシ」「ツヤアオカメムシ」「チャバネアオカメムシ」などが多かったのですが、今年においては私の畑では殆どがキマダラカメムシでした。



5月の中旬に梨の葉に卵を見つけました。ちょっとイタズラ心で孵化まで見届けてみました


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ルーペで拡大した卵です

なんだか暗殺教室の殺せんせいに見えるのは私だけ?

卵の中に赤く見えるのは目です 三日月状にみえる黒いのは、口ではなく卵から出るための「つっかえ棒」のような道具です。



中央右で卵の外に黒いのが出ていますね。これは既に孵化してしまった殻です


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次の写真 中央左は「つっかえ棒」で隙間をつくり、体を外に出した状態です。ここまでくると、ゆっくり時間をかけて外に出ます。


卵の蓋があくのは、ほんの一瞬です。亀裂が入ってきたと思っていると数分で空いてしまいます。








最初は黄色い色をしている幼生ですが数時間で色は黒くなってきます。





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既に、キマダラカメムシらしき風貌になってきています。


数日もすると、果実に被害を及ぼす敵となってしまいます。


最後の写真は、キマダラカメムシの幼生がいたずらしたであろう被害果です。




梨畑では様々な虫たちが生活しています。ルーペ片手に、どんな虫 どんな幼虫が増えているのかを観察することは、効率的な防除をするうえで大切なことです。

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ヒレルクチブトゾウムシ 梨にいたずらするのか不明ですが・・・ [生息するものたち]

IMG_1043.JPGもしろいゾウムシらしき虫に会いました

川崎市多摩区の農業支援センター内のサクラの樹上でみつけました


 早速、私の昆虫顧問のK氏に確認してみると、ヒレルクチブトゾウムシらしいということになりました。


 以前ゾウムシも梨にイタズラをするムシだと耳にしており、もしかすると、そのような虫かと思い写真を撮りました


 関東の梨園ではゾウムシの被害を聞いたことはないのですが、関西では比較的ポピュラーな病害虫のようです





 2015年5月の因伯の果樹 ではゾウムシに食害された、梨の新梢の写真が掲載IMG_1570.jpgされていました。

 梨生産者の方ご覧になったころありますよね。カメムシの吸汁痕と診断されています。しかし、カメムシがスギ球果を食べつくし、果樹園に飛来するには時期的に早すぎる気がします


同誌では、カシルリチョッキリというゾウムシの一種による被害と診断しています。


体長は2~3ミリと非常に小さい虫ですので、今後よく観察をして犯人を捜してみたいと思っています


とはいえ捜査は来年の5月です







【因伯の果樹 2015.5 より加工】




スズキクサガゲロウは我らの味方 [生息するものたち]

川崎市 多摩区 農業支援センターにて見かけた、スズキクサカゲロウの幼虫。

IMG_1044.jpgサクラの樹の葉上で見かけました。質感はプリプリしていてお尻を左右に振りながら、可愛らしく動いていました。梨畑の中でも、カゲロウの幼虫は見かけます。それらは背中に埃みたいなごみを、ミノムシのように積んで動いたり、体毛がボーボーだったりするので、こちらは他の昆虫の幼虫かと思いましたが、同じ仲間のようです。

アブラムシなどを食べて生活している昆虫のようです。


写真では牙が見えませんが、ほかの画像を検索すると立派な牙をもっていうようです。背中とお尻の白い模様が大変特徴的です。

梨畑やブドウ畑で再会できるのを楽しみにしています












ヤマトアオドウガネではなかった [生息するものたち]

 虫の先生 K氏に相談したところ、アオドウガネと言われていたものの、ヤマトアオドウガネではないのか

と調べておりましたが、やはりアオドウガネで間違えないようですね。末尾のリンク先に同定ポイントが詳しく書かれておられますが、まず お尻に毛がたくさん生えていること(写真はアオドウガネ) 。更にはヤマトアオドウガネは沿岸の地域で幼虫が生息するとのこと。内陸では多く見ることは基本的にないということのようです。

160627_071708.jpgそれにしても 、ドウガネブイブイは何処へ行ってしまったのでしょうか

 

 

 

 以下に記載あり 

http://kisar.sakura.ne.jp/insects/1483yamatoaodogane_B.html


ホソバチビヒメハマキによるぶどう被害痕 [生息するものたち]

ホソバチビヒメハマキの幼虫による食害痕をみつけました

 

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ハマキムシは手のひらに乗せると、フナッシーのようにピョンピョン跳ねる元気な蛾の幼虫ですが、この虫はそのような素早い動きがなく、まるでナシヒメシンクイがウメの新梢に入り込むような生活をしていたので、シンクイムシの仲間かと思っていました。

岡山県の農業試験場が作成したぶどうの病害虫診断表で判断できました

http://www.pref.okayama.jp/norin/nousou/noushi/seikaPDF/16kaju-7.pdf 

背中の模様と少し毛が生えているのが特徴的です。たまたま訪れたのか、はたまた生息域の北上か様子を伺いたいと思っています。

ぶどうの房に、蛾の幼虫が例年より多く発生しています。あまり増えないと良いのですが・・・ 


「ミミズク」という虫 初めて見た! [生息するものたち]

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先日、梨の摘果作業しているとフラッと目の前に停まった虫がいました。この時期、梨を加害するナシヒメシンクイの動向に神経質になっており、反射的につぶしてしまいました。写真を知人の昆虫研究家 Kさんに確認すると「ミミズク」ですよと教えてくれました。紛らわしい名前です。フクロウの親戚みたいです。

木菟(みみずく)が丸い顔している鳥で、耳蝉(みみずく)がこの虫のなまえだそうです。

鼻っ面が特徴的でかわいらしいです。ちょっと蝉に似ている感じもありますよね。蝉、カメムシ、アブラムシそしてミミズクはカメムシ目という仲間です。随分と幅のある分類です。右に見えるのはホチキスの針です。約8ミリメートルとほぼ同じ大きさです。

こんな特徴的なムシを今まで見過ごしていたのか ? それとも気候が変わりつつあるのか? これからもよく注意してゆきたいと思っています 

コミミズクというムシのほうが近いかもしれません ↓

http://www.weblio.jp/content/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%82%AF


キマダラカメムシと今年も再会 [生息するものたち]

160501_173735.jpgキマダラカメムシに今年も出会いました。2年ほど前に、畑にて見つけたとの記事を書いたところ、調査をしている方から詳細について問い合わせを頂きました。

今回も何かお役に立てればと思い投稿しました。

関東では比較的最近になって,お目見えした種類だそうです。とはいっても6~7年くらい前のようです。温暖化も関係しているのでしょうか。 

5月1日の夕方、梨の畑(東京都稲城市)での再会でした。いつもに比べて2週間ほど早い出現です。クサギカメムシ 、チャバネカメムシ、マルカメムシも数匹見かけています。カメムシの飛来がいつもより早いのかもしれないですね。

それにしても、キマダラカメムシは格好がいいなと思ってしまいます

 


コヒメハナカメムシにキスされた (>_<) [生息するものたち]

ぶどうの畑での作業中、頬にチクリとした刺激を感じました。気温もここまで上がってくると蚊も多くなってきますので反射的にパチンとたたき掌をみたら、蚊ではない。ちょっと益虫ハナカメムシの一種に似ている。

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 携帯電話のカメラを使っておりちょっとハッキリしませんが「ヒメハナカメムシ」の一種だと思われます。

彼らは、梨の要注意害虫「ナミハダニ」の天敵です。先日記載したアザミウマ類も捕食するようです。これらの益虫が活躍してくれれば農薬とはサヨナラできるかも・・・・・ なかなかそうはゆきません。害虫が増えてきて餌が豊富になるとヒメハナカメムシが増えてくるのでどうしても手遅れになるのです。

今回の出会いは、アザミウマ類の増加を示す、生物指標としてとらえ、畑の観察を強化したいと思います。

ところで、このカメムシは販売もされているのをご存じですか?http://www.idemitsu.co.jp/agri/tenteki_club/sp/product/rik.html 

ハウスの栽培するイチゴなどでは、実用化が進んでいるようです。

 日本応用動物昆虫学会のコラムにヒメハナカメムシの詳しい説明がありました

http://column.odokon.org/2007/0327_180500.php 


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